「ポータブル電源の正しい保管方法が知りたい」
「劣化の原因や保管の際のポイントを知りたい」
「長く使えるアイテムの選び方を知りたい」
と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ポータブル電源には正しい保管方法が大切です。
本記事では、ポータブル電源の正しい保管方法や劣化の原因、長く使えるアイテムの選び方を紹介します。ポータブル電源の正しい保管方法が知りたい人は、ぜひご覧ください。
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ポータブル電源の正しい保管が重要な理由
ポータブル電源は、適切な保管が重要です。理由を解説します。
環境の変化に弱いため
ポータブル電源に使われているリチウムイオン電池は、パワフルな反面とてもデリケートで、環境条件に影響を受けやすい部品です。高温多湿の環境や満充電、ゼロ充電が続くと電池に負荷がかかり、バッテリーの性能を少しずつ損なっていきます。
寿命を縮める可能性があるため
リチウムイオン電池は、充電を繰り返すことでバッテリーが劣化し、貯められる電気の最大量が減ってしまいます。バッテリーに負荷のかかる形で保管を続けると、リチウムイオン電池の劣化が早まります。これにより、本来の性能が発揮できなくなってしまうのです。
例えば、購入したばかりのときは7時間使えたものも、劣化により5時間しか使えなくなってしまうといったことが起こり得ます。このように、誤った保管方法は、ポータブル電源の寿命を縮めることにつながるのです。
事故を防ぎ安全を確保するため
ポータブル電源は、高温となる真夏の車内など不適切な状況で保管すると、思わぬ事故を招くことがあります。夏場の車内は50℃にもなる場合があり、リチウムイオン電池がダメージを受けやすい環境です。
高温は、電池の内部抵抗を増加させ、充電能力の低下、寿命の短縮、さらには内部でガスが発生することで火災の原因にもなってしまいます。基本的にポータブル電源は安全な製品ですが、極端な条件下での保管は事故につながりかねません。そのため、適切な保管が必要です。
ポータブル電源が劣化する・長持ちしない原因
ポータブル電源が劣化する・長持ちしない原因はさまざまです。この章では、ポータブル電源が劣化する・長持ちしない理由について紹介します。
高温多湿
リチウムイオン電池は、暑すぎるのも、寒すぎるのも苦手です。保管に適温とされているのが約25℃といわれており、これは大体エアコンの設定温度と同じです。自宅でいえば、リビングや居間での保管や使用が適しているでしょう。
また、屋外での使用も注意が必要です。汗が出るほど暑い日は、日陰で使用しましょう。氷点下になるほど寒い場所だと、使用時間が短くなる可能性もあります。
過放電
過放電もポータブル電源が長持ちしない理由のひとつです。過放電とは、自然放電によって気づかないうちに充電残量が0%に近づき、バッテリーが回復不可能なダメージを負ってしまうことです。過放電になると、充電ができなくなったり、性能が著しく低下したりする原因になってしまいます。
保管場所
不適切な場所で保管することは、ポータブル電源の劣化に大きく影響します。保管する場所は高温多湿を避けるようにしましょう。
また、日が当たる場所や暖房の近くなども避ける必要があります。例えば、熱のこもりやすいコンテナ型のトランクルームや屋外での保管は、ポータブル電源にとってふさわしくありません。可能な限り、温度変化の少ない室内で保管するとよいでしょう。
放置期間
長期間の放置も、バッテリー寿命を縮めたり、性能の低下を招く原因となります。3か月に1回はメンテナンスを行うことが大切です。メンテナンスとは、定期的な清掃や通電チェックを指します。定期的にメンテナンスすることで、バッテリーの劣化を防ぐことにもつながります。
ポータブル電源の正しい保管方法
ポータブル電源を長く使用するうえで大切なのは、正しい保管方法です。ここでは、ポータブル電源の正しい保管方法を紹介します。
充電残量は60~80%を目安にする
充電残量は空ではなく、60~80%を目安にするとよいでしょう。また、バッテリーに負荷がかかりやすいため、100%の満充電での保管も避けてください。
60~80%という数値はポータブル電源にとって安定している状態であることが実証されており、負荷が少なく、劣化を最小限に抑えることが可能です。
日陰で風通しのよい環境で保管する
日陰で風通しのよい場所に保管するとよいでしょう。おすすめの場所は、以下のとおりです。
・直射日光が当たらない部屋の隅
・クローゼットや押し入れの棚の上
・ベッドの下
反対に、屋外で気温が著しく高低差のある場所は避けましょう。
ほこりを避けて保管する
ポータブル電源の入出力ポートにほこりがたまると接触不良やショートを起こしてしまいます。そのため、そのまま保管するのではなく、購入時の箱や専用のバッグに入れておくことをおすすめします。もし箱がない時は、布をかけておくだけでもよいでしょう。
湿度が高い場所を避ける
気温と同じくらいに注意したいのが、湿度です。湿度が高いと、内部の金属を錆びさせたり、基板をショートさせたりする原因になります。特に、梅雨や湿度の高い時期は注意が必要です。温度差によって内部に結露が発生することもあります。
月1回の追充電をする
バッテリーは、放っておくと自然に減っていきます。月1回程度の追充電が有効です。月1回、60~80%ほどまで充電しておきましょう。
長期保管中のメンテナンスの方法
ポータブル電源の保管において、清掃やメンテナンスは重要です。ここでは、長期保管中のメンテナンスについて紹介します。
清掃と端子ケア
清掃と端子ケアを行いましょう。乾いた布やエアダスターなどで、汚れをはらってください。さらに汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かした水に雑巾を浸し、固く絞って拭き取るとよいでしょう。
端子部分は、異物混入や腐食痕跡がないか確認し、接触不良のトラブルを防いでください。変色や腐食を確認した場合は、専用のクリーナーで清掃しましょう。
3か月に1回は通電チェックを行う
3か月に1回は、電源が入るか通電チェックを行いましょう。同時に、動作確認も行うことで、ポータブル電源を良好な状態に保てます。
保管時に避けるべきこととリスク
ここでは、ポータブル電源を長く安全に使用するため、保管時に避けるべきこととリスクを紹介します。
3か月以上充電せず置いておく
3か月以上充電せずに放っておくのはやめましょう。3か月以上放っておくと電源が入らなくなっていることもあるため、定期的に通電チェックをすることが大切です。電池残量が30%を切らない状態で保管するのが理想です。定期的に残量を確認し、減っている場合は80%ほどまで充電しましょう。
湿度の高い場所に置いておく
湿度の高い場所に置いておくと、バッテリーの劣化を早めたり、故障の原因になるといったリスクがあります。リチウムイオン電池は、高温多湿な場所が苦手です。
優れたバッテリーを選ぶ基準
優れたバッテリーを選ぶことで、長く・快適に使用することができます。ここでは、優れたバッテリーを選ぶ基準を紹介します。
使用用途によって選ぶ
ポータブル電源は使用用途によって選びましょう。例えば以下のような用途があります。
・キャンプ
・防災備蓄
・節電
用途によって必要な容量や出力が異なるため、適したバッテリーを選ぶことで、ツールを快適に使用できるでしょう。
充電時間を確認する
充電時間も製品を選ぶうえで大切です。容量が多いほど充電時間は長くなる傾向にあります。使用用途に合わせて、充電時間と容量のバランスを考慮しましょう。製品によっては、50分ほどで充電が終わるものもあります。
安全性やサポート体制を確認する
安全性やサポート体制も大切です。万が一の故障に備え、保証期間が長く、アフターサービスがある製品を選ぶとよいでしょう。製品によっては5年保証といったものもあります。
まとめ
ポータブル電源は、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。保管の際は直射日光や高温多湿を避け、清潔で風通しのよい場所に保管しましょう。購入時の箱やケースに入れて保管するのもおすすめです。そうすることで、ポータブル電源の劣化を防ぎ、長持ちさせることにつながります。
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【執筆者】
会社名:アドレス・サービス株式会社
部署名:営業開発部



