ECサイトの保守とは?必要な理由や4つの保守内容・外注先の選び方を解説
安定してECサイトを運営するためには、サイトを構築して公開した後も、システムの点検やアップデート、不具合への対応など継続的な保守が必要です。この記事では、ECサイトの保守とは何か、具体的な4つの保守内容、保守を怠るリスクなどについて解説します。ECサイトの安定した運用にぜひ役立ててください。

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ECサイトの保守とは
ECサイトの保守とは、システムを安全かつ正常に稼働させるための継続的な維持管理業務のことです。万が一、トラブルや不具合が発生した際に、原因を究明してシステムを修正、復旧させます。ECサイトの保守の例として、以下が挙げられます。
・サーバーの稼働・死活監視
・ソフトウェアの稼働監視
・セキュリティ更新
・障害対応
・データのバックアップ
・セキュリティパッチの適用
・不具合の修正
・バックアップの管理
ECサイトの「保守」と「運用」の違い
ECサイトに関する業務は、大きく保守と運用に分けられます。保守は、不具合の修正やセキュリティ更新、障害対応など、システムを安全かつ正常な状態に維持するための業務です。
一方、運用には、商品情報の登録・更新、受注管理、問い合わせ対応、キャンペーンの実施、アクセス解析など、ECサイトを日常的に動かしていく業務が含まれます。保守と運用は目的が異なりますが、明確に分けにくい業務もあるため、連携して実施することが大切です。
ECサイトの構築方法によって保守範囲が異なる
ECサイトの保守範囲は、構築方法によって異なります。ECモールやASPを利用しても、事業者側ですべての保守対応が不要になるとは限りません。プラットフォーム自体のアップデートや障害対応は提供事業者が担う一方で、自社で設定した機能や外部連携、アカウント管理などは、別途対応が必要となる場合もあります。自社ECサイトの構築方法による違いについて、以下で解説します。
自社ECサイトの構築方法による違い
ECサイトを構築する主な方法は以下の5つです。
・オープンソース:一般に公開されているソースコードを利用してECサイトを構築する方法。カスタマイズの自由度が高い一方、構築後のアップデートやセキュリティ対応などを自社または委託先で行う必要がある。
・ECパッケージ:ECサイトに必要な標準機能を備えたパッケージを利用して構築する方法。自社の要件に合わせてカスタマイズでき、サーバーの提供方法や保守範囲は製品・契約によって異なる。
・フルスクラッチ:既存のシステムやパッケージは使用せず、ゼロからECサイトを開発する方法。自由度が高く、幅広い要件を満たせる。
・ASP:ベンダーがクラウド環境に構築したECプラットフォームを利用する方法。ネットワーク上で必要な機能を使用できる。
・クラウドEC:クラウド上で提供されるECプラットフォームを利用する方法。システム基盤の更新やバージョン管理は提供事業者が担うことが多い一方、自社で設定した機能や外部システムとの連携、アカウント管理などは対応が必要になる場合がある。
自社が担う保守の範囲は、ECサイトの構築方法だけでなく、提供事業者や制作会社との契約内容によっても異なります。ASPやクラウドECを利用している場合も、すべての対応を提供事業者に任せられるとは限りません。障害対応やセキュリティ対策、外部連携などについて、責任範囲を事前に確認することが大切です。
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ECサイトで実施する4つの保守
ECサイトの保守業務は、目的に応じて予防保守、改善保守、適応保守、訂正保守の4つに分類できます。それぞれについて解説します。
予防保守
予防保守とは、システムに障害が発生しないように実施する定期的な点検業務です。点検や更新、設定変更などを実施することで、システムの安定した稼働を保ちます。おもに以下の業務が予防保守に含まれます。
・バックアップの取得と復元手順の確認
・セキュリティパッチの適用
・ミドルウェアやライブラリの更新
・ログやディスク使用量の監視
・SSL/TLS証明書などの有効期限の確認
・脆弱性情報の収集と影響範囲の確認
改善保守
改善保守は、既存のシステムの機能や性能を向上・改善させることです。おもに以下の業務が含まれます。
・ページの表示速度や処理性能の改善
・検索機能や購入画面の改修
・UIや操作性の改善
・アクセス増加に対応するための処理能力の拡張
・管理画面や日常業務の効率化
・新しい販売方法に対応するための機能追加
適応保守
適応保守は、法改正や新規ビジネス要件などの環境変化に対応するための作業です。外部システムの仕様変更やセキュリティ環境の変化に対応する業務も適応保守に含まれます。おもに以下の業務が該当します。
・OSやミドルウェアの更新に伴うシステム改修
・外部サービスやAPIの仕様変更への対応
・決済サービスの変更に伴う接続方式の更新
・法改正に伴う帳票やデータ保存方法の変更
・ブラウザや端末環境の変化への対応
・社内のセキュリティポリシー変更への対応
訂正保守
訂正保守は、システムの不具合やバグを修正する保守業務です。訂正保守を迅速に進めることで、システムの不具合による影響を最小限に抑えられます。訂正保守業務のおもな項目は以下のとおりです。
・システムの不具合やバグの修正
・プログラムのロジックエラーによる計算ミスの修正
・リンク切れや参照エラーの解消
・入力チェックの漏れなどによる異常終了の修正
・発見された脆弱性への対応
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ECサイトの保守を怠ることで生じるリスク
ECサイトの保守に取り組むことで、サイトの停止やセキュリティ事故のリスクを減らせます。ここでは、ECサイトの保守を怠ることで生じるリスクについて、解説します。
サイトが停止して売上機会を失う
ECサイトの保守を適切に実施しないと、障害発生時の復旧に遅れが生じます。セールやシーズンイベントなど売上が伸びるタイミングでアクセスが集中すると、負荷対策の不足によりECサイトが停止することが考えられます。システムが復旧するまでは販売できないため、最も売れるタイミングで機会損失を招く可能性もあります。
情報漏洩や改ざんなどセキュリティ事故につながる
ECサイトの保守はセキュリティ強化に不可欠です。そのため、保守を怠ると脆弱性を突かれて情報漏洩や改ざんなどのセキュリティ事故が発生し、深刻な事態を招く可能性も考えられます。改ざんの発見が遅れると、被害が長期化するばかりでなく、訪問者のウイルス感染や企業の信用失墜など重大なリスクが発生する恐れもあります。
新たな法令やセキュリティ規格に対応できない
決済に関するルールやセキュリティ基準は、継続的に見直しが進められています。新たな基準への対応が遅れると、取引継続が困難になるなど決済サービスの利用に影響が生じる場合があります。
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ECサイトの保守体制と費用の考え方
ECサイトの保守費用は、構築方法やサイトの規模、カスタマイズの程度、外部システムとの連携数、対応時間などによって異なります。また、監視やバックアップ、障害対応、セキュリティ更新など、委託する業務範囲によっても変わります。
保守体制には、自社で対応する方法、外部へ委託する方法、自社と委託先で役割を分担する方法があります。費用だけで判断せず、どこまで対応に含まれるのか、障害発生時に誰が対応するのかを整理したうえで、自社に合った体制を検討することが重要です。
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ECサイトの保守の外注先を選ぶポイント
ECサイトの保守を外注する場合、対応範囲や障害発生時の対応、セキュリティ対策について確認することが重要です。3つの観点から外注先を選ぶポイントを解説します。
保守の対応範囲を確認する
外注先によって、保守に含まれる業務や対応条件は異なります。監視、障害対応、不具合修正、セキュリティ更新、機能追加など、どこまでが基本の対応範囲で、どの作業から追加対応となるのかを確認しましょう。対応範囲や受付時間、連絡方法などは、契約書やSLA(サービス品質保証)などに明記しておくことが大切です。
障害発生時の対応体制を確認する
障害発生時の対応体制も、外注先を選ぶうえで重要です。監視時間や休日・夜間の対応可否、緊急時の連絡方法、障害発生時の報告フローなどを確認しましょう。
ECサイトの売上規模や停止した場合の影響を踏まえ、障害受付から一次対応までの時間や、復旧を目指す時間についても整理します。24時間監視が必要かどうかを含め、自社の事業に合った対応体制を選ぶことが大切です。
セキュリティ対策と管理体制を確認する
セキュリティ対策は、ECサイトの安全性や事業継続に関わる重要な選定ポイントです。脆弱性情報を収集する体制やセキュリティパッチの適用方針、管理画面へのアクセス制限、ログやバックアップデータの管理方法などを確認しましょう。
また、WAF(不正アクセスなどを防ぐ仕組み)の導入や脆弱性診断の実施状況だけでなく、セキュリティ事故が発生した場合の連絡・対応体制も確認することが大切です。対策の有無だけで判断せず、実施する頻度や責任の所在まで確認します。
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まとめ
ECサイトを安全かつ安定して運営するためには、公開後も継続的な保守が必要です。構築方法や契約内容によって自社と提供事業者の責任範囲が異なるため、監視や障害対応、セキュリティ更新などを誰が担うのか整理しておきましょう。外部へ委託する場合は、対応範囲や障害発生時の体制、セキュリティ対策を確認することが大切です。
アドレス・サービス株式会社では、オンラインショップの構築・管理・運営に加え、商品の保管・梱包・発送、購入後の問い合わせ対応まで一貫してサポートしています。ECサイトの立ち上げや日々の運営、物流・顧客対応を含めた体制についてお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。
【執筆者】
会社名:アドレス・サービス株式会社
部署名:営業開発部





