動画は、エンドユーザー向けの操作説明やトラブルシューティング、商品PRなどをわかりやすく伝えられるために活用されています。一方、社内に制作ノウハウや人材、機材がなく、動画制作を進められない企業も少なくありません。そのような場合の選択肢となるのが、動画制作のアウトソーシングです。この記事では、アウトソーシングのメリットや注意点、依頼先の選び方、制作を円滑に進めるポイントを解説します。

動画制作のアウトソーシングとは

動画制作のアウトソーシングとは、企画・構成・撮影・編集など、動画制作に必要な工程の一部または全体を外部へ委託することです。社内に動画制作のスキルやノウハウ、機材がない場合でも、目的に応じた制作体制を整えられます。専門的な知見や設備を活用できるほか、社内の担当者が企画の確認や内容の監修など、必要な業務に集中しやすくなる点も特長です。 

動画編集代行との違い

動画編集代行は、撮影までを自社で行い、編集のみを外部に依頼するアウトソーシングのひとつです。動画制作のアウトソーシングは企画・構成・撮影・編集までを依頼できるのに対し、動画編集代行は撮影済みの素材を編集する作業が中心となります。この記事では以降、撮影も含めて依頼する動画制作のアウトソーシングについて解説します。

動画制作をアウトソーシングするメリット

動画制作をアウトソーシングする主な3つのメリットを、以下で解説します。

社内の負担を軽減できる

社内で動画を制作する場合、既存の従業員が兼任すればコア業務を圧迫し、専門の担当者を新たに置くなら人件費がかかります。また、撮影や編集にあたる人的リソースの確保が課題となり、制作の長期化につながることもあるでしょう。

動画制作をアウトソーシングすれば、動画制作にかかる社内の人的リソースの消耗を回避でき、負担を軽減しながら本来のコア業務に集中しやすくなります。

専門的な知見や設備を活用できる

動画制作会社には蓄積されたノウハウがあり、経験豊富なスタッフが在籍しています。また、撮影機材や照明機材、編集ソフトなど、制作に必要な設備が充実しているのも特長です。動画制作をアウトソーシングすることで、必要な動画を高いクオリティで制作しやすくなり、社内だけでは実現しにくい表現の幅も広げられます。

制作スケジュールを管理しやすい

自社で動画制作を行う場合、担当者がほかの業務と兼任することで、制作スケジュールが延びるケースもあります。外部へ委託すれば、企画・撮影・編集などの工程とスケジュールを整理し、計画的に進めやすくなります。ただし、社内確認に時間がかかると進行が遅れるため、確認担当者や承認期限をあらかじめ決めておくことが大切です。 

動画制作をアウトソーシングする際の注意点

動画制作をアウトソーシングする際に、あらかじめ押さえておきたい注意点を以下で解説します。

認識のズレが起こることがある

依頼内容や完成イメージが十分に伝わっていないと、依頼先との間に認識のズレが生じる場合があります。制作目的や対象者、伝えたい内容を事前に整理し、打ち合わせや構成案の確認を丁寧に行うことで、認識のズレを抑えやすくなります。 

修正回数によって追加費用が発生する場合がある

修正が可能な回数は、依頼先や契約内容によって異なります。修正により追加費用が発生する場合があるため、注意が必要です。契約前に修正回数や対応範囲を確認しておくことで、想定外の費用の発生を防げます。

動画制作をアウトソーシングできる依頼先の種類

動画制作の主な依頼先として、動画制作会社やフリーランスなどが挙げられます。また、企画や撮影は制作会社へ、編集は別の事業者へ依頼するなど、工程ごとに役割を分ける方法もあります。それぞれの特徴を確認し、自社が委託したい範囲に合った依頼先を選びましょう。

動画制作会社

動画制作会社は、動画制作を専門に手がける会社です。対応範囲は会社によって異なりますが、企画から撮影、編集、公開後の運用まで一貫して依頼できる場合もあります。社内に制作経験やノウハウがない場合でも、目的や対象者に応じた動画について相談しやすい点が特長です。

複数のスタッフが分業して対応する体制が整っている会社が多く、進行管理やスケジュール共有も任せやすい点が強みです。品質を安定させたい場合や、企画段階から相談したい場合に適した依頼先といえます。

フリーランス

クラウドソーシングなどを通じて、フリーランスに依頼する方法もあります。スキルや情報管理体制、対応可能な業務範囲は個人によって異なるため、実績や契約条件を事前に確認する必要があります。動画制作会社と比べて費用を抑えられる場合が多く、担当者と直接やりとりできる点も特長です。

一方で、体調不良やスケジュールの重複によって対応に遅れが生じるリスクもあるため、進行管理は自社側でも意識しておくと安心です。

動画制作をアウトソーシングする依頼先の選び方

動画制作をアウトソーシングする依頼先は、以下のポイントをもとに選ぶとよいでしょう。順に解説します。

得意なジャンルを確認する

動画には、会社紹介や商品紹介、研修、採用動画などさまざまなジャンルがあります。自社が制作したい動画のジャンルを得意としている会社を選ぶことで、イメージに近い仕上がりになりやすく、失敗するリスクを減らせます。過去の制作実績を見る際は、ジャンルごとの得意分野まで確認しておくとよいでしょう。

制作実績の内容を確認する

制作実績を確認する際は、件数だけでなく、自社が制作したい動画と近いジャンルや表現の実績があるかを確認しましょう。特に、商品やサービスへの理解が求められる操作説明動画、専門性の高い業界向け動画などは、類似案件の経験が判断材料になります。公開されている動画だけで判断せず、制作時の進め方や対応できる範囲も確認することが大切です。 

料金体系が明確か確認する

料金体系は、依頼前に詳細を確認することが大切です。特に修正など追加料金の有無や対応範囲は依頼先により異なるため、必ず確認しましょう。事前に明確にしておかないと、制作途中で想定外の追加費用がかさむ可能性もあります。

無料修正は何回まで可能か、構成やテロップなどの修正範囲、修正依頼の期限も確認すると安心です。また、素材映像の納品の有無や納品形式、著作権、二次利用などの諸条件についても、あわせて確認しておく必要があります。

担当者とのコミュニケーション体制を確認する

動画制作は、やりとりの密度が仕上がりを左右します。窓口になる担当者は誰なのか、誰が制作を統括しているのかを事前に確認し、コミュニケーションの手段を把握しておきましょう。

専任ディレクターがつくのか、打ち合わせは何度まで含まれるかなども、あわせて確認しておくと、進行中のすれ違いを防げます。連絡手段や返信の目安時間まで確認できると、より安心して進められます。

動画制作をアウトソーシングするときの流れ

動画制作をアウトソーシングするときの流れは、主に以下のように進んでいきます。順に解説します。

1.複数社へ相談し、提案内容を比較する

まずは複数の制作会社へ相談し、動画の目的や対象者、使用媒体、希望する内容などを伝えます。依頼先から提示された企画や制作体制、対応範囲、スケジュール、費用などを確認し、自社の目的に合った会社を比較しましょう。

相談前に、動画で解決したい課題や予算、公開時期、社内の確認体制を整理しておくと、具体的な提案を受けやすくなります。費用だけで判断せず、担当者とのコミュニケーションや制作後の対応も含めて検討することが大切です。

2.依頼先を決定し、動画制作を進める

複数社のなかから依頼先を決定し、動画制作を進めます。打ち合わせを重ねながら、企画を具体化していく段階です。依頼先からスケジュールや絵コンテなどが送られてくるため、内容を確認しながら進行します。この段階でイメージや目的の認識をすり合わせておくと、後の工程がスムーズに進みます。

3.撮影・編集をする

撮影日は、天候やトラブルにも柔軟に対応できるように、予備日を設けておくと安心です。撮影した素材を選別して編集し、テロップやナレーションの挿入なども行われます。

編集途中に中間レビューを実施する制作会社であれば、完成前にイメージのすり合わせも可能です。こまめに確認を挟むことで、完成後に大きな認識のズレが生じにくくなり、手直しの工程を減らせます。

4.最終確認し、納品される

納品時には、ファイル形式や解像度、使用できる範囲、著作権や二次利用の条件などを確認しましょう。今後、動画を修正したり別の用途に展開したりする可能性がある場合は、撮影素材や編集データを受け取れるか、保管期間や追加費用も含めて事前に確認しておくことが大切です。公開後の修正や再編集についても、対応範囲を把握しておきましょう。

動画制作のアウトソーシングを成功させるポイント

動画制作のアウトソーシングを成功させる主なポイントを、順に解説します。

事前に制作目的を明確にする

事前に、何のために動画制作を行うのかを明確にしておきましょう。エンドユーザー向けの操作説明やトラブルシューティングのほか、商品PRや会社紹介など、目的によって動画の方向性が大きく変わります。目的を明確にしておくことで、制作会社との打ち合わせがスムーズに進み、認識のズレも防げます。

参考動画を共有する

動画制作では、言葉だけで完成イメージを正確に伝えることが難しい場合があります。イメージに近い参考動画を共有し、「構成」「映像の雰囲気」「テロップ」「ナレーション」など、どの部分を参考にしたいのかを伝えましょう。参考にしたい点だけでなく、避けたい表現も共有すると、認識のズレを抑えやすくなります。 

自社と委託先の役割分担を明確にする

企画、素材準備、内容の監修、撮影、編集など、どの工程を自社で担い、どこから委託するかを事前に整理しておきましょう。社内の確認担当者や承認フローを決めておくことで、制作途中の認識のズレや手戻りを抑えられます。自社のノウハウと制作会社の専門性を組み合わせ、目的に合った制作体制を構築することが重要です。

まとめ

動画制作は、専門的な知見を持つ外部パートナーにアウトソーシングすることで、社内の負担を軽減しながら、目的に応じた制作体制を整えられます。依頼する際は、制作目的や対象者、委託する工程、自社と依頼先の役割分担を事前に整理しておくことが大切です。

アドレス・サービス株式会社では、企画・構成から撮影、編集まで、動画制作の工程を一貫して対応しています。操作説明やトラブルシューティングなどのサポート動画をはじめ、商品・サービスのプロモーション動画やCMなど、幅広い映像コンテンツを制作可能です。修理やコールセンター業務で得た知見を活かし、エンドユーザーに伝わりやすい動画制作をサポートします。動画の目的や制作内容が固まっていない段階でも、お気軽にお問い合わせください。

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【執筆者】
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